日経225オプション取引4戦略、各種ポジションの違いと面白さ

日経平均が上昇する場合の戦略の違いと考察

こんにちは、山口です。

勝つためには、こんな難しいこと必要ないのですが、オプションの各種ポジションの違いを紹介してみます。

オプションの面白さとか奥深さとか、なんとなくでも感じてもらえたらと思います。

日経平均が上昇するだろうと思った時に取る戦略４種類

もっとたくさんありますが、とりあえず4種類挙げてみます。（先物も含みます。）

1.ブル・シンセティックポジション

コール 22000円 買い 130円 1枚

プット 20750円 売り 120円 1枚

2.先物mini

買い 21450円 2枚

3.コールデビットスプレッド

コール 21500円 買い 320円 1枚

コール 21750円 売り 210円 1枚

4.プットクレジットスプレッド

プット 20000円 売り 50円 1枚

プット 19500円 買い 30円 1枚

損益図を見てもらえばわかると思いますが、共通なのは「日経平均が上がったら利益になりやすい」ということです。

じゃあなんでこんなに種類が考えられるのかということですよね。

オプション以外だと「上昇だと思えば、先物ミニを買えばいいだけ」ととても単純で簡単。

でも単純で簡単だからといって、投資では勝てないわけですよね。

そこでオプションの出番なわけです。

4種類のオプション戦略の特徴を見ていくと

利益と損失の関係

1.ブル・シンセティックポジションと2.先物ミニ買いは利益も損失も無限大

⇅

3.コールデビットスプレッドと4.プットクレジットスプレッドは利益も損失も限定

下落してもSQ時に利益になる可能性

1.ブル・シンセティックポジションと4.プットクレジットスプレッドは可能性あり

⇅

2.先物ミニ買いと3.コールデビットスプレッドは可能性なし

日経平均の上昇に対する反応速度

2.先物ミニ買い＞1.ブル・シンセティックポジション＞3.コールデビットスプレッド＞4.プットクレジットスプレッド

の順番

時間的価値の減少・タイムディケイ・シータθ(リスクパラメータ）

1.ブル・シンセティックポジション

上昇時マイナス（-θ）

下落時プラス（+θ）

2.先物ミニ買い

時間的価値の減少なし

3.コールデビットスプレッド

建玉付近はマイナス（-θ）

利益範囲はプラス（+θ）

4.プットクレジットスプレッド

ITMにならない範囲はプラス（+θ）

上昇すれば利益になるポジションですが、こんな感じの違いがあるわけです。

じゃあどういうことなの？というと

4種類のオプション戦略の考察

1.ブル・シンセティックポジション

相場観

日経平均はおそらくここから上がるだろう。

暴落（大きな下げ）はないだろうけど、調整（小さな下げ）する可能性は十分ある。

SQまでに少しぐらい下げても利益にしたいし、予想が当たって大きく上げた場合には利益を十分に得たい。

↓

仕掛け時

レンジ中央や、上限からの上離れ（ブレイク）を狙う。

2.先物ミニ買い

相場観

日経平均は上がる！

↓

仕掛け時

とにかく上がると思う時

3.コールデビットスプレッド

相場観

日経平均のSQ時点での水準は、今よりも上だろう。

でも下落も考えられるから、損失を限定させて対策をとろう。

↓

仕掛け時

上昇トレンド時のレンジ下限を狙う。

4.プットクレジットスプレッド

相場観

上がるかどうかはちょっと自信がない、でもここまでは下がることはないだろう。

↓

仕掛け時

下落しづらい状況に仕掛ける。

4種類のオプション戦略のまとめ

このように自身の相場観に合わせて、上昇すると思った場合でも色々なポジションを選択できるわけです。

しかもちょっとだけ下落した場合など、3.コールデビットスプレッドでは負けていたけど、1.ブル・シンセティックポジションでは勝ってたということや、相場次第でその逆も起こりうるわけです（利益が少ないなど）。

他にも3.コールデビットスプレッドと4.プットクレジットスプレッドをトータル受取0かちょっとプラスで組み合わせすることができると、1.ブル・シンセティックポジションの利益と損益が限定バージョンのようなものも作れます。

オプションはとても奥が深くて面白いですが、トレードで勝つためにはこんな難しいことする必要ありません。

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